今までは内科的疾患を取り上げてきましたが、今回から運動器疾患を取り上げてみようと思います。
膝の関節は肥満や無理な姿勢、急な運動、老化などにより担がかかる所です。また、この場所の痛みは全身的な健康状態に大きく影響を及ぼすところです。
膝が痛いと自由な行動がかなり制約されるのです。特に老人の場合、動くことがおっくうになり運動不足、老化の促進、ボケの原因になりますので少しの痛みでも気が付けば対処しなければなりません。
そこで、膝眼(しつかん)・膝上二穴(しつじょうにけつ)・内隙(ないげき)と数は多いですが場所は覚えやすいのでセットで覚えましょう。
膝を曲げて前から見ると象さんの顔のように見えませんか?お皿が頭になりその下の筋が鼻になるわけです。そして膝眼穴はお皿の両凹み、つまり象さんの目の部分にあたるわけです。次に膝上二穴ですがこれは頭の上、両側にあります。そして内隙は膝を曲げた時にシワがでる内端です。
刺激方法は基本的にお灸です。市販されているソフトな物で十分ですが、水が溜まっている場合は以前お話した半米粒大のお灸を3~5回行ってください。ソフトなお灸の場合でも水泡になることがあります。熱くなりすぎたら場所を移す、取り去るなどの処置を行いましょう。また、痛みが激しかったり熱をもっていたら専門医にご相談ください。