今回は便秘のお話をしましょう。
ふたつのタイプがあり、ひとつは習慣性のもの、もうひとつは過敏性大腸症候群といわれ精神的なストレスに関係が深く便秘だけでなく下痢も起こすといった代物です。
ツボ療法としては、ほぼ同じところを使うので便秘の対応に関しては同じように考えて下さい。まずは大巨(だいこ)。骨度法を思い出してください。臍から恥骨までを4寸とします。ツボの位置は臍の下2寸。そこから左右に再び2寸とします。特に便秘には左大巨を使います。この下にはちょうどS状結腸があり糞塊(ふんかい)がよくたまるところなのです。たまっている方は手でグッと押さえることによって塊がわかるはずです。
ここは両手の指の腹で円を描くようにゆっくりとマッサージしてください。そうすることによって直接患部の腸を刺激し蠕動(ぜんどう)運動(内容物を下へと押し進める運動)を促進します。
次に大腸命も使いましょう。ここは副交感神経というものを利用して蠕動運動を活発にするツボでしたね。この2つのツボで便秘はかなり改善されるはずです。
さらにもうひとつ、朝の起きたてに冷水をコップ1杯飲んでみてください。胃が刺激されて腸の蠕動運動が促進されます。それにツボマッサージであなたの腸をスッキリさせるでしょう。