つぼ健康法⑤ストレス性には大腸愈と天枢(てんすう) ・下痢

前回に引き続き、下痢に困った時のお話です。

普段から胃腸が弱く慣れないものを食べたり、体を冷やしたり、ストレスや疲労などで下痢をしやすい体質の方へのとっておきのツボです。

まずは大腸愈、これは背中にあるツボです。腰に手を当てた時の手の高さで(第四腰椎と第五腰椎の間)背骨の真ん中から人差し指と中指の2本の指の幅だけ進んだところです。

ストレス、疲労などが続くと緊張しそれが慢性化すると、ここにしこりができたりします。そうするとここから出てきている神経が交換神経節というところを経て内臓に分布、神経のおおもとに緊張があると腸の調子もおかしくなるわけです。

ここには気持ちよくなるより少し強めの刺激で6~7秒押してゆっくり力を抜く、それを5分ぐらい行いましょう。お灸でも結構です。

もうひとつは天枢です。昔は臍を境に腹部を上下に分け臍より上を天に対応させ下を地に対応させたわけです。このツボは臍の傍らにあり、胃腸の気の機能を左右するかなめであることから、その名がつけられました。よってその場所は臍の横、指2本分の幅のところにあります。

ここは指圧よりソフトなお灸のほうが良いでしょう。また脾、胃を強くするために、前にやった足の三里,中?といったツボも付け加えておきましょう。

今まであげた処置方法は、あくまで対処療法です。普段から食事やストレスには気を付けることがいちばんの治療ですし、もし下痢と共に激しい腹痛や嘔吐などがあれば迷わずに専門の先生に診てもらってください。