つぼ健康法④繰り返し足の裏内庭を強く灸 ・下痢

今回は下痢についてお話しましょう。

ひとくちに下痢といってもいろいろなタイプがあります。暴飲暴食、なまもの、冷たいものの摂りすぎからくるもの。いわゆる傷食によると言われています。

それと脾(ひ)胃虚弱によるもの。この脾胃というものは中医学的には身体の消化器をさしていると考えて下さい。つまりいろいろな理由から体の消化機能が弱り食物を十分消化できない状態をさしています。

細かく分ければもっと多岐に渡るのですが、そうなると鑑別方法が大変になるので家庭で出来るツボ療法としては、この2つで十分対応できると思います。

それでは、ひとつめのタイプからやっていきましょう。

例えばお呼ばれなどしてお酒を飲みすぎたとか食べ過ぎてしまったとか刺激の強いものを食べてしまった。すると次の日は下痢になるという事が少なからず誰にでもあると思います。

その時に活躍するツボが裏内庭です。場所は足の第2趾を折り曲げ指の腹が足裏についたところにあります。このツボは胃腸にこもった湿熱を取るといわれています。お酒を飲みすぎる、これは胃腸にとっては過剰の水分になるわけです。もしくは食べ過ぎによって負担が大きくなった胃腸はどうなりますか?オーバーヒートしますよね。刺激物も過剰な熱を生む原因です。これらを速やかに取ってくれるツボなのです。

ここにはお灸をします。比較的皮が厚いところなので、強めの灸で熱さを感じるまで何回もすえましょう。