いつまでも健康でいたいというのは人の切なる思いです。この事は古今変わりがありません。
東洋医学には4000年の歴史があります。それをひも解きつつ、またこれまで私が臨床において学んできた経験を踏まえ家庭で簡単に出来るツボ療法を20数回にわたりお話したいと思います。今回はその1回目として、ツボと東洋医学についてのお話をしましょう。
今ちょっとした東洋医学のブームですが、西洋医学とどこが違うのでしょうか。それはひとつに、人の身体を全体的に診て、バランスを調整しつつ健康にしていく。極力、人が本来持っている自然治癒力(自分で自分の体を治そうとする力)を高めて病を治していく。習慣的な実践により予防医学になり得るという事でしょう。
実際に鍼治療に来られた方々の中には、腰痛・肩こりが治っただけでなく以前より風邪をひきにくくなった、身体が疲れにくくなった、毎日の食事がいちだんと美味しくなったというような事を言われる方が少なくありません。
ツボとはそういった効果を引き出す治療点なのです。